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天竜材とは

天竜材とは、どこで生まれ、どんな特徴を持っている木かご存知ですか? なぜ、住宅資材として優れていると言われているのかをご紹介します。

国産無垢材「天竜材」をご存知ですか?

日本には優れた木材が数多くあります。その中でも「天竜材」は特に高い評価を受ける国産材のひとつ。名前を聞いたことのある方は多いかもしれませんが、どこで生まれたどんな木かご存知ですか?

天竜材は、静岡県の西北端にある浜松市天竜区で生まれる木々。天竜は南アルプスと天竜川が作る急斜面の多い山林地域です。天竜材と呼ばれる杉やヒノキはこの急な斜面で育っています。

天竜川流域は温暖で雪害が少なく、育林するのに恵まれた気候だと言われています。この気候のおかげで天竜の木々は根曲がりが少なく、まっすぐで節も少ない木材として優れた特徴を持つ木が多く育つのです。もちろん同じ天竜で育った木でも、木によって特徴はさまざまですが、時間をかけてゆっくりと成長するので、等級の高い天竜材は杉もヒノキも目幅(年輪の幅)が詰まった粘り強い木になります。

天竜材が住宅資材として優れているワケ。

天竜材が住宅資材として優れている理由はさまざまですが、天竜材を扱う工務店様や設計事務所様からは、「天竜材は赤身*が多くて粘り強い。強度もあるため加工しやすい。」とのお言葉をいただきます。樹種によりちがいがありますが、杉もヒノキも「粘り強い」と言われるように油分を多く含んでいるため、本当にカンナをかけるだけで艶がでて、輝くような光沢を放つのです。

数多くある天竜材の良さ。言葉で表すだけでは実際に触れたときの感触や気持ちのよい香り、住宅資材としての使い心地の良さを伝えきれないことがとても残念です。この使い心地の良さをぜひ直接手で触れて確かめてほしいのです。

*木の中心部にある赤みのある良材。水やシロアリに強い。赤身でできた造作材はより高価な製品と言われます。

天竜の2大スター!「天竜杉」と「天竜ヒノキ」の見分け方!?

天竜育ちのトップスター「天竜杉」と「天竜ヒノキ」。どちらも同じように天竜材と呼ばれますよね。
どちらもまっすぐで長い幹が特徴の針葉樹ですが、実はこの2つ、見た目だけで見分けることができるんです!

問題! 右の2つの写真、どちらも木の幹の写真です。さて、どちらが「天竜杉」でどちらが「天竜ヒノキ」かわかりますか?
A
B
Aのヒント
Bのヒント
答えを見る
正解は・・・「Aが天竜杉」「Bが天竜ヒノキ」でした!

同じように見える杉とヒノキでも実は「木の幹」や「葉の形」や「切り株」などがちがっているのです!
知らなかったという方も多いのではないでしょうか?

天竜杉 天竜ヒノキ
木の幹 縦の筋の幅が狭くてつまっている 縦の筋の幅が杉より広く、ペラペラめくれている
葉の形 細長く尖っている 平ぺったくて尖っていない、少しまがって広がっている
切り株 中心部分が赤みがかっている 全体的に白味がかっている

見た目のちがいだけではなく、杉とヒノキは性質や適した使い方なども少しちがいます。
切り株を見るとわかるように、杉は中心の「赤身」と呼ばれる良質材が多くて強度が高いので加工がしやすく、梁や桁などによく使われます。ヒノキは色白で、水に強くて腐りにくく、虫にも強いので土台や柱や水回りにぴったりです。

杉とヒノキがちがうように、同じ「杉」でも山に育つ木はそれぞれが個性ゆたかで、ひとつとして同じ木はありません。長い長い年月のなかで、同じ杉でも育つ環境によって背の高さや切り株の切り口がちがいます。赤身の多い杉もあればそうでない木もあるのです。柱・土台・羽柄材など住宅資材もいろいろな用途に分かれているように、それぞれの木が持つ個性を見分けて適材適所に活用していくことが大事だと思うのです。ムダになる木なんて一本もありません。

 

天竜材が生まれる天竜ってどんなところ?

天竜材の故郷である静岡県浜松市天竜区。天竜区はおよそ90%が森林という、豊富な森林資源に恵まれた地域。南アルプスから流れる清流が区の中心にある天竜川に注がれます。天竜川はその昔、水害が多く「暴れ天竜」として恐れられていましたが、今では山の木が治水の役目をし、ダムもつくられて地域の暮らしや産業にとってかかせない存在になっています。

天竜の森は明治時代に実業家の金原明善が始めた植林が礎となってつくられています。もともと住宅資材として使う目的があったので7割が杉、3割がヒノキ。それ以外の樹種はほとんど植林されていません。ずっと昔から林業と共に生きてきた地域なのです。

近年、日本では輸入材が多く使われていますが、本当は木材資源がとてもゆたかな国なのです。もっともっと国産材を使ってほしい。森は使われることで循環し、さらに豊かになっていきます。林業の盛んな静岡県では、もっと地元の木材を使ってもらおうと「しずおか優良木材」という取り組みを始めました。さらに国でも「地域型住宅ブランド化事業」などで国産材の使用を促進する動きがはじまっています。

こういった取り組みの力を借りて、少しでも国産材を使おうという人が増えて、森を豊かにしていくために、私たちも少しでも多くの方に国産材の良さを伝えていきたいと思っています。

「地域型住宅ブランド化事業」ホームページ
「しずおか優良木材供給センター」ホームページ

 

「しずおか優良木材」を使って家を建てよう

「しずおか優良木材」という名前をきいたことはありますか?
最近ようやく、国や自治体もさまざまな制度を策定するなど、国産木材をより活用するために動き出しています。静岡県でも環境保全や地元活性の目的から地元の木材をもっと使ってもらおうとする制度を打ち出しました。

「しずおか優良木材」とは品質・寸法・乾燥・強度などで品質規格基準を定め、それに適合する木を使ってもらえれば補助金を交付するという制度です。地元の木材で家を建てることは、もちろんお金の面以外にもさまざまなメリットがあるのですが、こうして地域自治体が動くほど、国産材を使うことに対する意識が高まってきているのです。

天竜材のこと、木材の仕入れのこと、国産材の家づくりのことなど、どなたでもお気軽に